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お葬式ってなんだろう? なんのため? 誰のため?

儀式としての葬儀は様々で、広い意味では臨終の看取りから始まっています。納棺、お葬式、火葬を経て、徐々に普通の生活に戻るまでの流れ全体のことを葬儀といえるでしょう。原始人の化石の周りに花が手向けられていたことを示す化石が発見されています。人の死を悲しみ、葬り、悼む・・・というプロセスは、有史以来、人間が行ってきた大切な儀式なのです。

祈り  故人のために・・・

人類は、人が亡くなったら、身体から魂や霊が離れると考えてきました。魂や霊が道に迷わず、あの世でもお幸せでいられるよう祈ったのです。その祈りこそお葬式の大切な役割と言えるでしょう。仏教では供養、神道では鎮魂と言い、お葬式は故人のための宗教的な儀式でもあります。

別れ  残された人のために・・・

人が社会的な存在であり、人との関わりの中で生きてきたからこそ、お葬式は行われます。お葬式は故人と家族や友人知人とのお別れの場であり、関わりのあったすべての残された人たちのための社会的な儀式と言えるでしょう。

癒し  悲しみを癒すために・・・

お葬式の一連の流れの中で遺族は何度も個人の死と向き合うことになります。少しずつ故人の死を受け入れ、その人がいない生活の準備をしているのです。きちんと悲しむことにより悲しみを癒すことを、グリーフワーク(悲しむ作業)といい、お葬式の精神的な役割の一つです。

弔い  ご遺体のために・・・

人の身体は死の瞬間から、少しづつ傷んでいきます。つらいことですが、遺体をそのままにしておくわけにはいきません。お葬式には遺族が傷んでゆく姿を見ないですむように、ご遺体を処理するという物理的にも大切な役割があります。

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